漆器とは、漆(うるし)の木から採れる樹液を塗料として塗り重ねた器で、日本を代表する伝統工芸品のひとつです。
採取した樹液から不純物を取り除いた「生漆(きうるし)」は、そのまま塗料として使われることもあれば、さらに精製して透明な透漆(すきうるし)や、顔料を加えた色漆として用いられることもあります。
漆器は耐久性や抗菌性に優れ、軽くて丈夫で熱を通しにくいのが特徴です。
熱い料理を入れても持ちやすく、口当たりがやさしいため、日常の器として長く親しまれてきました。
一方で、紫外線に弱いという面もありますが、木材などに漆を塗ったものであれば、土に埋めることで紫外線や微生物によって分解され、自然に還るサスティナブル素材です。
江戸時代には各地で漆器づくりが産業として発展し、日本には多くの漆器の産地があります。
今回は、ORIGAMIの産地である岐阜県からほど近い長野県・木曽地方の「木曽漆器」に焦点を当ててご紹介します。